アーカイブ

archive
宮城県地域資源活用・地域連携サポートセンター > 最新情報 >

後編:未来彩園の挑戦 ~6次産業化で広がる可能性~

はじめに

「㈱未来彩園」は、宮城県黒川郡大衡村にある最新技術を活用し、農福連携しながらトマト栽培を行う農園です。自然環境に配慮した有機栽培やコンピューターによる潅水・環境制御を取り入れ、病害虫が少ない安全・安心なトマトを提供しています。今回は、常務取締役の瀬尾誠さんに、未来彩園の取り組みや6次産業化への挑戦についてお話を伺いました。後編では、6次産業化への挑戦と商品開発の裏側、そしてこれから6次産業化を目指す生産者へのメッセージをお届けします。

6次産業化への挑戦

Q.6次化に挑戦しようと思ったきっかけは何ですか?

廃棄されるトマトを活用した商品を作りたいと思ったのがきっかけです。最初はピューレや味付きの商品を考えましたが、業務用としては味付けがない方が使いやすいことが分かり、1次加工品に方向性を変更しました。こうした商品開発には、ローカルフードプロジェクト(LFP)の支援が欠かせませんでした。

Q.商品開発で苦労したことは?

自社で加工施設を作るのは現実的ではないため、まずは連携先を探そうというスタンスで進めました。マーケティングやテイスティングを仕組みの中で行うことで、より効果的に商品開発を進めることができました。また、会社内で試食を重ね、さまざまな意見を取り入れながら商品を改良していきました。

[トマトクリームリゾット缶詰]

3,500円(税込み、送料込み)『地産地消・防災ごはん缶』

未来彩園のトマトを使用し、木の屋石巻水産様と共同開発 したトマトクリームリゾット缶詰めです。

https://www.miraitomato.com/pages/24/

6次化を目指す生産者へのメッセージ

Q.6次化に取り組む生産者へメッセージをお願いします。

6次産業化を成功させるには、他の方々との連携が最大のポイントです。自社だけで完結しようとすると失敗する可能性が高いです。これまでの経験から、農商工連携や行政の支援を活用することが重要だと感じています。

また、補助金の仕組みを理解し、経営上の課題に対応していくことも必要です。6次化は簡単ではありませんが、地域の資源を活用し、連携を深めることで道が開けるはずです。

さいごに

未来彩園の挑戦は、6次産業化を目指す生産者にとって、農業の可能性を広げる貴重な事例です。廃棄トマトを活用した商品開発や、福祉との連携を通じた地域貢献は、単なる農業の枠を超えた新たな価値を生み出しています。

6次産業化は、地域資源を活かしながら、持続可能な農業を実現するための重要なステップです。未来彩園の取り組みを参考に、地域の課題を解決しながら新たな可能性を切り開いていきましょう。

[インタビュー企業HP]

https://www.miraitomato.com/

 

前編:未来彩園の挑戦 ~安心・安全なトマト栽培と地域貢献~

はじめに

「㈱未来彩園」は、宮城県黒川郡大衡村にある最新技術を活用し、農福連携しながらトマト栽培を行う農園です。自然環境に配慮した有機栽培やコンピューターによる潅水・環境制御を取り入れ、病害虫が少ない安全・安心なトマトを提供しています。今回は、常務取締役の瀬尾誠さんに、未来彩園の取り組みや6次産業化への挑戦についてお話を伺いました。

支援事業への参加

Q.支援事業へ参加したきっかけは何ですか?

普及センターから「こういう事業があるよ」と声をかけてもらったのがきっかけです。追加募集があったタイミングで応募しました。特に商品開発において、廃棄されるトマトが年間10トンもあるため、これを何かに活用できないかと考え応募しました。

Q.実際に参加してみてどうでしたか?

販路拡大の面で大きな成果がありました。スーパーなどを紹介していただき、確実に商品が売れるようになりました。また、事業計画書を作成することで、単価アップを目指す意識が高まりました。実際にキロ当たりの単価も引き上げることができました。ただし、天候や相場に左右されるため、単価交渉は常に課題です。

トマトへのこだわり

Q.栽培しているトマト「富丸ムーチョ」へのこだわりは?

「富丸ムーチョ」は、糖度と酸味のバランスが良く、懐かしいトマト本来の旨さが特徴です。肉厚で中のゼリーが崩れず、日持ちも抜群です。20年前にオランダ式の栽培方法を導入して以来、さまざまな品種を試しましたが、味・収量・形の面で「富丸ムーチョ」に勝るものはありませんでした。

Q.栽培環境や技術について教えてください。

栽培環境は常に清潔に保ち、病害虫対策としてIPM(総合的病害虫・雑草管理)を取り入れています。また、大学や研究所の方々によって、振動を利用してコナジラミの生殖行動を抑える実験も行われています。こうした技術を活用しながら、安全で高品質なトマトを安定的に生産しています。

福祉への取り組み

Q.福祉系の取り組みについて教えてください。

未来彩園では、A型就労支援事業所として、雇用を進めています。B型就労支援事業所が今は増えてきていますが、雇用契約を結び、給与を支払いながらきちんと活躍してもらう場を作ろうと考え、A型就労支援を行っています。現在は3名を雇用しており、年度内には10名を目標としています。自力で通えることが条件ですが、見学や体験実習なども行っています。

農福連携に関する詳細はこちらのHPをご覧ください!

https://stage8805.wixsite.com/miraitomato


今回は、支援事業に参加してみた感想や事業へのこだわりをお伺いしました。

次回は未来彩園が6次産業化に挑戦した背景や商品開発の裏側、そしてこれから6次産業化を目指す生産者へのメッセージをお届けします。お楽しみに!

[インタビュー企業HP]

https://www.miraitomato.com/